読書が人の人生を変える可能性があるというと、多くの人は奇妙に思われるかもしれません。高校生の頃の私は、読書家というわけではありませんでした。ある時友人から有名な「指輪物語」3部作を勧められたので、なんとなくの気持ちで読んでみたところ、すぐにSFというジャンルにハマってしまいました。

それからは未来を舞台にしたあらゆるSF小説を読み漁り、科学、エコロジー、生物学への興味が高まっていきました。そしてその10年後、私は大学の生物学の教授になりました。これまで読んだ本が自分の人生にいかに影響を与えてきたかは明らかだったので、学生たちにも読書をするよう強く勧めました。私は科学小説という狭いジャンルだけを勧めるのではなく、幸福で満ち足りた人生を送るための指針としてあらゆる種類の上質な本を読むように訴えました。あなたの情熱、興味、夢が何であれ、その話題をカバーしている一流の本が必ずあるはずです。正しい方向性を持って進みたいなら、近場の図書館の会員になりましょう。

 

今では物事がシンプルになり、テクノロジーのおかげで、家にいながらにして無限に広がる優れた情報にアクセスできるようになりました。ところが、それと同時に私たちは全く予期しなかった新たな問題に直面することになりました。選択肢が多すぎて、何を読めばいいのか決められないという問題です。しかし、何事にも言えることですが、基本に立ち返るのが一番です。読書からインスピレーションを得たいと思ったら、古典の名作を読んでみましょう。古典なら読んで後悔することはないでしょう。さっそく次に読む本を手にとって、読書の世界に深く飛び込みましょう!